【みんなみの里】心身の浄化により生まれ変わります | 大山不動尊火渡り祭 その三

 大護摩壇を焼いている間、ご住職は真言を込めた護摩木を炎に投げ入れ、人々の願いが成就するようにと唱え続けるのでした。




 例年のことですが、大護摩壇を焼いている間、修験者が一般の人々の持ち物を火にかざして浄化します。



 それを知っている参詣者も多くおられ、今年も結界の外から修験者にバッグなどを預けていました。


 その後、きれいに積み上げられた御幣御札も浄化され、その御幣御札はやがて参詣の人々の手に渡っていくのです。
 赤白の御幣御札は「家内安全、開運招福」に、黄紫の御幣御札は「金運増大、事業繁栄」にご利益があります。



 やがて炎がおさまってきた頃、修験者により大護摩壇がくずされ、火渡りの道がつくられ始めました。



 道の始まりと終わりにはお浄めの塩が盛られます。その塩を踏んでから浄化された灰の道を歩き、さらに塩でお浄めするのです。
 そもそも、邪悪なものは人間の心の中にもあります。火渡りは、煩悩を焼き尽くして心身を浄化し、生まれ変わることでもあるのです。
 修験者によって道がつくられている合間にも、火渡りをするために多くの人が並び、境内を埋め尽くすほどの行列となっていました。


 まずは、ご住職がお浄めの塩をまきながら、まだ炎が燃えさかる中を渡ります。



 そして、いよいよ一般の方々の番です。
 塩の上に足をのせて渡るのを待っている人。その人の襟足に、一人の修験者が「えぇ~ぃ!!」と念を込め、火渡りの道へと導きます。




 熱い灰の上を歩き、渡り切ると再び塩を踏んでお浄めし、ご住職から念を込められて火渡り修行が終了となります。

 火渡りを終えた人には、大山不動尊からお守りをいただくことが出来ます。私もいただくことができ、いつも身に着けています。




 この日は老若男女問わず、また海外からいらした方もおられ、多くの方々が火渡りをしました。




 なかには火を怖がっている女の子がおり、頭を抱え、背中をお母さんに支えられながら渡っていました。
 その様子を見ていたご住職は、ひざを曲げて視線を女の子に合わせ、あたたかく迎えていました。
 頑張って渡ったのだから、彼女にはきっとご利益があることでしょう。



 すべての人が渡り切ったあと、ご住職が大きな護摩札を頭上に持ち上げながら渡り、そしてひとりの修験者が大護摩壇のあった付近に向かって宝剣をふり降ろしてお祓いをしました。
 その儀式が終わった後、修験者は一列になって結界の外へと出て、境内を歩いて行きました。
 こうして、大山不動尊の柴燈大護摩供法要 火渡り祭は終わりを告げたのでした。


 大山不動尊の拝殿の向拝には二つの龍がいます。
 白く翼のある龍は「飛龍」、飛龍より下にある茶色い龍は「地龍」です。それぞれが天と地で水を支配する龍神で、稲作中心の長狭平野にとって大切な神様です。
 この彫り物は、波の伊八(初代・武志伊八郎信由)52歳の作と言われています。
 波の伊八は「東に行ったら波を彫るな」と言われるほどの天下一品の腕前で、葛飾北斎の富嶽三十六景「神奈川沖浪裏」に影響を与えたと言われています。
 また、長狭平野を流れる加茂川はくねくねと曲っており、昔は大雨が降ると洪水が発生し暴れ川と言われていました。護岸工事が進んだ現在では川が暴れることも少なくなりました。
 大山不動尊と長狭平野には龍神との縁が深いようです。
   

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